
いつも私を守ってくれるこの人の顔は、私よりも遥か上にある。
「……よいしょ、っとと」
背伸びをしたら、まだ慣れていない踵の高い靴がよろめいて慌ててしまったけれど、なんとか持ち直す。
せっかくの初めての白い靴。
汚してしまわないよう細心の注意を払ってこれまで過ごしてきたのに、
やっとこれからお出掛けというときに傷がついてしまっては台無しだ。
よろめいた私を、あ、危ないですよと支えてくれようとした手が、
それより早く体勢を立て直した私を見て止まる。
この靴をプレゼントしてくれたこの人の顔は、今みたいに真っ赤だった。
「大丈夫ですよ」
背伸びしたときに差し出したマフラーは上手く彼の首元におさまって。
私の靴とお揃いの、白いふわふわのマフラー。
本当は自分で作ってみたかったけれど、それはまだ練習中だから、今回は既製品。
「あっ……ありがとうございます、雪菜さんっ!!」
笑ったら、彼もにっこりと、笑顔を返してくれました。
written by
葉菊
はぎゅさんがいきなり短編書いて送ってくれました!しかも昼休みに(笑)
意外な事に、桑雪書くのは初めてだそうで。
そんなハジメテを私なんかにあげちゃっていいの・・・!?w
でも、自分のイラストから文章書いてもらうなんて生まれて初めての経験だったので、なんかくすぐったい・・・・でも、ありがとうございますvvv
「初めての靴な初めての桑雪です。
…雪菜に恋心があるかは判りませんけどね!!(なんとなくささやかに抵抗)
10分くらいでぽちぽち打ったから…推敲してませんごめんね。昼休みに何してるんだか
読み返したら他にも色々おかしく感じるところあったけど、
いじくるより最初のインスピレーションを大事にします。」 ---本人のメール本文より抜粋

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↑『いじくるより最初のインスピレーションを~』のくだりが、
本物の文字書きさんの名言すぎてどーしようかと思った。か・・・か~っこいい・・・・!!w
はぎゅさんに女の子の小物を書かせたら、右に出る者はいないなと思います。
ふいに、“この人の文章は透明できれいだなー”って、
はぎゅさんにポヤポヤと片思いしてた頃の気持ちを思い出しました。
幽白も20周年だけど、その月日の中で、着実になにかが育っていってるんだよね。
なんでこんなにきれいな文章書ける人が友達なの・・・・・あれ?どこで人生変わった私?ん??(←混乱)
あ、でも、
いろんな方にポヤポヤ片思いしてるのは今でも変わってません(*´幽`)~*
初心忘れるべからず。
ほのぼの桑雪さいこうです。ガツッとした山や谷はないけど、ふとした日常にしあわせを見いだせるのが桑雪。
くわゆき充できて・・・・・・修羅場なのにしあーわせ

そいえば、成瀬さんの新刊も桑雪(?)だって!!!HUUUUUUUU!興奮して長めのメール送ってしまいましたw